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ストライク・ジャム

姜 湖 宙

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第7回 SIDE

    サイズ:F6号
    画材:アクリルガッシュ

     

     写真の被写体になって欲しいと言われた時、自分が無性に偽物っぽく思えた。

     どちらの側に立つか、ということで見え方は異なる。どちらの側から見える私も、私に違いない。

     「私」という一人称を、全く使わずに文章をつくることに凝っていた時期がある。あまりにも「私」を多用し過ぎだと感じていたから。「私」を一度も使わずに、自分のことを書くことは、文学でも政治でも難しくなかった。

     そうやって指を刺され、答えに窮した。話し合いは長引いて、ぐったりと人々は疲れていた。既に描くことを喜びと感じなくなっていたし、ひっきりなしに来るメールに疲弊していた。私を描写する人は、自由だ。私を撮る人も、自由だった。だから、拘る必要はないと思った。

     

     

    [© KANG HOJU]

     

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    連載記事

    第1回 父母-pumo-

    第2回 〈TALK〉

    第3回 나와 너〈私とあなた〉

    第4回 湖へ

    第5回 WINDOW

    第6回 知らせ

    第8回 蹂躙

    第9回 越境する魚

    第10回 わたしは何を守りたかったんだっけ?

    第11回 distance

    第12回 つなぐ手

    第13回 人生(ランチタイム)

    第14回 失われたものたち

    第15回 通訳(ジャンクション)

    第16回 リラ冷え(バンダジ)

    第17回 空を仰ぐ