大きさ:F10号 画材:アクリルガッシュ
最近調子が頗る悪い。
疲れて眠ってばかりいる。
手を繫ごうとしても、
その手には届かない、
さらには、君が手を繫いで欲しい相手は私ではないと知っている。
ベッドサイドに山積みになった書籍の中の、科白
「もう十分」という声が飽きるほど脳内で反響する
毎晩、『三島由紀夫 最後の言葉』のインタービューを繰り返し聴く
何かを聴いていないと眠りに就けなくて、
小さなその手を握るちからは
もうはるか昔のことにおもえる。
長さの足りないカーテンの下から差し込む熱が
私の足をずるずると引っ張っていく
つくられた希望に縋るほどの
志は未だない。
恐竜は、滅びてしまった
[© KANG HOJU]
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