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ストライク・ジャム

姜 湖 宙

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第12回 つなぐ手

     

    大きさ:F10号 画材:アクリルガッシュ

     

     

    最近調子が頗る悪い。

    疲れて眠ってばかりいる。

    手を繫ごうとしても、

    その手には届かない、

    さらには、君が手を繫いで欲しい相手は私ではないと知っている。

    ベッドサイドに山積みになった書籍の中の、科白

    「もう十分」という声が飽きるほど脳内で反響する

    毎晩、『三島由紀夫 最後の言葉』のインタービューを繰り返し聴く

    何かを聴いていないと眠りに就けなくて、

    小さなその手を握るちからは

    もうはるか昔のことにおもえる。

    長さの足りないカーテンの下から差し込む熱が

    私の足をずるずると引っ張っていく

    つくられた希望に縋るほどの

    志は未だない。

    恐竜は、滅びてしまった

     

     

     

     

     

     

    [© KANG HOJU]

     

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    連載記事

    第1回 父母-pumo-

    第2回 〈TALK〉

    第3回 나와 너〈私とあなた〉

    第4回 湖へ

    第5回 WINDOW

    第6回 知らせ

    第7回 SIDE

    第8回 蹂躙

    第9回 越境する魚

    第10回 わたしは何を守りたかったんだっけ?

    第11回 distance

    第13回 人生(ランチタイム)

    第14回 失われたものたち

    第15回 通訳(ジャンクション)

    第16回 リラ冷え(バンダジ)

    第17回 空を仰ぐ