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ストライク・ジャム

姜 湖 宙

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第11回 distance

    サイズ:F6号 画材:アクリルガッシュ

     

    目が合う。日常の交わらない人と。

    遠く離れた場所に思いを寄せることは、一日に飲むコーヒーの回数よりも少ない。

    距離を埋める、埋めようとする、情報や想像力はやがて無駄だったとわかる。

    首を伸ばし、見ようとする。

    暗闇のなかで誰かを探している眼がないか。

    夜の道路を走りながら、こんなに近い人とでも会話がないことに愕然とする。

    道路標識、テールランプは素早く走り去り、

    私は立ち並ぶ高層住宅群の名前を記憶する遊びをしている。

    独り善がり、手についた絵具。

    ただ遠さを知る。

    この欲深さを、許さないまま。

     

     

     

     

     

     

     

    [© KANG HOJU]

     

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    連載記事

    第1回 父母-pumo-

    第2回 〈TALK〉

    第3回 나와 너〈私とあなた〉

    第4回 湖へ

    第5回 WINDOW

    第6回 知らせ

    第7回 SIDE

    第8回 蹂躙

    第9回 越境する魚

    第10回 わたしは何を守りたかったんだっけ?

    第12回 つなぐ手

    第13回 人生(ランチタイム)

    第14回 失われたものたち

    第15回 通訳(ジャンクション)

    第16回 リラ冷え(バンダジ)

    第17回 空を仰ぐ